京都のBMW専門店アレスです。
今回は、「BMW・3シリーズ」(320i/E90)のブレーキオイル(フルード)交換作業を行いました。
京都府のY様からのご依頼で「モニター画面に“ブレーキ液の交換時期が超過している“というお知らせ表示が出た」ということでご入庫いただきました。
↑こちらは別車輛の参考写真ですが、メーターのところに交換時期を超過していることを示す表示(この車両の適切な交換タイミングは2023年10月)が出ています。
このような表示の他、車種/メーカー/型式/年式/グレードなどによっては、ナビモニター側に【点検実施時期 赤▲ブレーキ液】といったような表示がされることもあります。
それでは早速、お預かりしたお車の作業に取り掛かってまいります↓↓↓
↑赤枠で囲っているカバーを外すと、ブレーキオイルが入っているタンクがあります。
↑タンクのキャップを外し、シリンジを使ってリザーバータンクから古くなったブレーキオイルをある程度まで吸い取っていきます。
液体の中に藻が生えた水のようにモヤモヤっとした異物が発生して緑色に変色し、タンクの底が見えなくなっていたため、相当な期間ブレーキオイルの交換をしないまま走行されていたと考えられます。
↑こちらが新しいブレーキオイルのサンプル。
判別しやすいようにシリンジに入れましたが、古いオイルと比べると透明度や色が明らかに違います。
↑タンクのキャップを脱着するときの注意すべきポイントとして、ブレーキオイルがボディに付着すると、その成分(一般的な乗用車はポリエチレングリコールモノエーテル)がコーティング剤を侵食→塗装面に浸み込んで※膨潤してしまいます。
※塗装剤の体積を増やし、盛り上がったように膨らんでしまう様子のことを言います。
最終的には塗装がひび割れて剥離してしまうなど、取り返しのつかないダメージを負うため、ブレーキオイル交換作業中は誤ってブレーキオイルをボディに付着させないようウエスで保護して慎重に取り扱っております。
↑左が今回の作業で取り出した廃棄するブレーキオイル、右が新品のブレーキオイル
新品オイルはうっすらと黄味がかったクリアーな色に対し、使用済みオイルの方は色が濁ってボトルの底に緑色の藻のような異物が沈殿しています。
ブレーキオイル交換作業が完了したのでタイヤを元に戻し、モニター画面に表示されていた交換時期を示すお知らせ警告をリセット、他に異常がないことを確認してお客様へお車のお引渡しをいたしました。
↑交換に使用する新品のブレーキオイルを保管用タンクより取り出しているところ。
ブレーキオイルの※定期交換を怠ったり、車を長期間うごかさない状態で放置したりしてブレーキ液が劣化すると、最終的にはブレーキの効きが悪くなるという重大なトラブルが発生してしまう可能性があります。
※交換目安は約1万㎞~1.5万㎞を走行されたタイミング、または、法定(1年)点検時や車検毎をおすすめしています。
モニター画面に交換時期をお知らせする表示が出たり、日常点検した際にブレーキ液の量や色に変化を感じられたら、大切なお車を長くお乗りいただくためにもお気軽にアレスまでご相談ください。
当整備工場は、地方運輸局長から「認証工場」として認可を受け、輸入車・国産車に対応したテスター診断機を完備しておりますので、お車の状態をスキャンチェックしてしっかりと整備させていただきます。
車検・法定点検・修理はもちろんのこと、オイル交換・タイヤ交換・各種パーツ交換・コーティング施工・ドライブレコーダー取り付けの他、板金・塗装修理、お車のお買取りなどのご相談も承っております。
アレスはBMWの取り扱いに特化しているだけでなく、多種多様な国産車・輸入車に詳しい整備士が在籍しておりますので、定期的なメンテナンスやお車に関する様々なご相談も安心してお任せください!
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