
京都のBMW専門店アレスです。
前回のブログでは、BMW「320i」に発生した冷却水漏れの修理作業(パーツ交換編)をご紹介しました。
今回は【トラブル予防編】として、同車種を例に冷却水トラブルを未然に防ぐためのチェックポイントを解説します。
目次
冷却水トラブルは放置厳禁
近年、増加傾向にある猛暑の影響もあり、エンジントラブルでの入庫が増加しています。
その中でも特に多いのが冷却水(クーラント)関連の不具合です。

冷却水の異常(液漏れ・何らかの原因で液量が減る)を放置すると、以下のような重大トラブルにつながります。
- オーバーヒート
- ボンネットの中から発煙
- エンジン故障(走行不能)
つまり、「発見が遅れると修理費用が高額になる」というケースも少なくありません。
猛暑前の今の時期こそ予防点検が重要!
2026年は前年以上に酷暑日が続出する気象予報で、エンジンや冷却系統への負担増加が懸念されます。
本格的に暑くなる夏がくる前の今、このタイミングで点検しておくことで、冷却水に関するトラブルの多くは未然に防ぐことが可能です。

冷却水異常の警告サイン
BMWでは、冷却水に異常がある場合、下記のような警告が表示されます。


これらが出た場合はすでに異常が発生している状態です。
できるだけ速やかに、安全な場所で停車・エンジン停止してから点検を行ってください。
ご不安な場合は、整備工場などで整備・点検、または修理依頼をおすすめします。
冷却水量の確認方法(基本チェック)

ボンネットを開けると、エンジンルーム内にリザーバータンク(冷却水タンク)があります。
※タンク位置は車種により異なります

⚠️【重要】キャップを開ける前の注意⚠️
停車後エンジンルーム内が熱い状態、またはエンジンをかけたままでは絶対にキャップを開けないでください。
エンジンが動いている時の冷却水の温度は80~100℃近くまで熱せられていて非常に高温です。
不用意にフタを開けると熱い液体が噴き出して火傷する危険があります。
✔ 必ずエンジン停止後に
✔ ボンネット内が完全に冷えてから
✔ ゆっくりキャップを緩め、内圧を抜いて開ける
点検時はこの3点を守ってください。


冷却水の液量状態の目安
リザーブタンク内のレベルゲージで確認します。


今回の車両では実際に冷却水漏れが発生していました。
前回の記事でご紹介したオイルフィルターハウジング交換修理後に適量補充しています。
自分でできる!冷却水漏れのチェック方法
BMWは高性能なエンジンを搭載しているため、冷却系統に負担がかかりやすく、経年劣化などによって冷却水漏れが発生するケースがあります。
普段、車に乗っているだけでは見逃しがちな冷却水の異常も、以下のポイントを押さえれば早期発見が可能です。
👉【ポイント1】
警告灯・メッセージが出る
→ 最も分かりやすいサインです
表示された時点で速やかに点検を行いましょう。
👉【ポイント2】
甘いニオイがする
→冷却水漏れの典型的な症状です
エンジンルームや車内でわたあめのような甘いニオイがする場合は要注意です。
※感じ方には個人差があります。
👉【ポイント3】
冷却水が減っている
→ タンクの液面を確認
※冷却水量の確認方法は車種によって異なります。
タンク内部の液面や側面表示、スティック状ゲージなどで確認するタイプがあります。
液量表示は「MAX/MIN」や「FULL/LOW」など様々です。
液面がMIN以下 → 自然蒸発している可能性も。まずは液補充・点検後しばらく様子を見ます。
液面が見えない → 液漏れしている可能性大!要注意!
タンク内に冷却水の液量が確認できない場合は、なるべく早急に整備工場やディーラー等で点検・整備を依頼してください。
👉【ポイント4】
車の下に色付きの液体が漏れた形跡がある
→駐車場などに跡が残っている場合があります
BMWのクーラントは主に青や緑系の色が使われています。
※エアコンの水(無色)との違いに注意
BMWは冷却水トラブルが起きやすい?
BMWのエンジンは、走行性能や燃費効率を高めるため、高温で効率よく動く設計になっています。
その反面、冷却水を循環させる部品には熱の負担がかかりやすく、経年劣化による水漏れが起こりやすい傾向があります。
【 トラブル発生個所の代表例 】
- オイルフィルターハウジングのガスケット周辺
- 電動ウォーターポンプ
- サーモスタット
- 冷却水リザーバータンク
- ラジエーターホース
- 樹脂ジョイントパーツ
これらの部品は、エンジンの熱や経年劣化の影響を受けやすく、BMWでは比較的よく見られる冷却水トラブルの原因です。
特に樹脂製パーツやゴム部品は年数とともに劣化しやすく、冷却水漏れやオーバーヒートにつながる場合があるため定期的な点検が非常に重要です。
まとめ
近年の猛暑は、BMWのエンジンや冷却系統に大きな負担を与えています。
冷却水漏れや液量低下を放置すると、オーバーヒートやエンジン故障など高額修理につながる可能性があります。
警告表示や甘いニオイ、冷却水量の減少など、小さな異常も重要なサインです。
早めに点検・整備を行うことで、大きなトラブルを未然に防げるケースも少なくありません。
特に夏場は冷却系統への負担が増えるため、本格的な猛暑シーズン前の予防点検をおすすめします。
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